人身傷害補償特約とは?
運転者や同乗者が事故により死傷した場合に支払われる保険料。
過失割合に関わらないので早く保険金が支払われるのが特徴。
単独事故での死傷も補償の範囲となるので、バイクを乗る人には絶対に入ってほしい補償です
車の場合は、シートベルトが義務化され、最近の車はエアバッグが付いているので、昔ほど重要な補償ではなくなりつつまりますが、バイクとなれば話は別です。
バイクは安全装備の進化がないので必ずつけておくようにしましょう。
歩行中や自転車、他の車に乗っているときの補償もできます
契約時に「搭乗中+歩行中」または「搭乗中のみ」を選ぶことができます。
登場中のみは契約している車に乗っている時のみ補償されます。
登場中+歩行中は、歩行中はもちろんのこと自転車に乗っているときや、他の車に乗っているときも補償されます。
記名保険者のみではなく家族まで補償することもできます。
自転車保険は中学校や高校からも掛けるように案内があると思います
補償金などにかなり差があることがあります
補償範囲が広い
治療費はもちろんのこと、休業損害・精神的損害・逸失利益・後遺障害なども補償されます。
保険金額は3,000万円から1億円まで1,000万円単位で選ぶことができます。1億円以上は無制限を選びます。
人身傷害補償特約と名前が似ている「搭乗者障害保険」というものがありますが、内容がかなり違います。
事故時の補償例
単独事故
ハンドル操作を誤り壁に衝突。運転者がケガした場合。
治療費 | 20万円(通院3ヶ月) |
通院交通費 | 3万円 |
休業損害 | 40万円(仕事を1ヶ月休んだ) |
精神的損害(慰謝料) | 32万円 |
合計 | 95万円 |
運転者(契約者)の負担
人身傷害補償特約を設定していない場合 | 治療費や慰謝料など補償を受けることはできません。全額自己負担となります。 壁の修理代は対物賠償保険で支払われます。 |
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人身傷害補償特約をセットしている場合 | 95万円全額を人身傷害賠償特約より受け取ることができます。 壁の修理代は対物賠償保険で支払われます。 自損事故保険は適用されません。 |
双方過失のある事故
片側2車線の道路で左車線を走行中の車が、急に右車線に進路変更してきて、自分が運転するバイクと衝突した。運転者がケガした場合。
バイクでよくあるのがこの手の事故ではないでしょうか
治療費 | 60万円(通院6ヶ月) |
通院交通費 | 7万円 |
休業損害 | 17万円(バイトを2ヶ月休んだ) |
精神的損害(慰謝料) | 66万円 |
合計 | 150万円 |
運転者(契約者)の負担
過失割合が7(相手過失):3(バイク運転者)の場合。
105万円(150万円x相手過失70%)については、相手に損害賠償請求することができます。
人身傷害補償特約を設定していない場合 | 45万円(150万円x過失30%)の補償は相手方より受けることはできません。45万円は自己負担となります。 壁の修理代は対物賠償保険で支払われます。 |
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人身傷害補償特約をセットしている場合 | 45万円(150万円x過失30%)の補償は人身傷害賠償特約より受け取ることができます。 相手との示談解決を待つことなく、補償額を受け取ることが可能です。この場合は保険会社が相手方の自賠責保険(強制保険)や相手への請求手続きも行います。 壁の修理代は対物賠償保険で支払われます。 |